2016年11月19日土曜日

【第11回】 活動体と不活動体

ロシア語の名詞は人や動物を表す「活動体名詞」と、それ以外の物を表す「不活動体名詞」の2種類に分けることができます。活動体名詞と不活動体名詞はそれぞれ異なった格変化を行います。具体的には、男性活動体名詞の対格は属格(生格)と同形で、不活動体名詞の対格は主格と同形となります。以下まとめておきます。


男性活動体名詞の対格 = 属格(生格)
男性不活動体名詞の対格 = 主格


活動体、不活動体の区別は、単数では男性名詞の場合にだけ発生します。女性名詞の単数形では、たとえ人や動物など動くものであっても不活動体名詞として格変化します(つまり、女性名詞の単数形では、活動体と不活動体の区別はない)。

例文

以下例文で、男性活動体名詞の対格が属格(生格)と同じ形になっていることを確認しましょう。また女性活動体名詞では、対格と属格(生格)の形が異なることを確認しましょう。

Я знáю его друга. (発音
私は彼の友人を知っている。(対格)

имя друга. (発音
友人の名前 (属格(生格))

Она читáет  журнáл. (発音
彼女は雑誌を読んでいる。(対格)

Это журнáл. (発音
これは雑誌だ。(主格)

Я знаю его сестру. 発音
私は彼の妹を知っている。(対格)

Это его сестра. (発音
こちらが彼の妹です。(主格)




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【第10回】 硬変化型名詞の格変化