2015年10月27日火曜日

【第7回】 正書法

ロシア語では、名詞、動詞、形容詞が語形変化しますが、その際、単語の綴りによって、正書法と呼ばれる特別の語形変化ルールが適用される場合があります。正書法とは次のようなルールです。

正書法:
г ,к, х, ж, ч, ш, щ の直後では、次のように語形変化する。
ы ⇒ и
я  ⇒ а
ю ⇒ у

  例えば、студентка(女子学生)という名刺の複数形は末尾が-а(硬音)ですから、通常の名詞の語形変化の規則ではыとなるはずですが(第5回参照)、аの直前にкが来ているので、正書法が適用され、ы ⇒ иの置き換えが行われます。したがって、студенткаの複数形はстуденткиとなります。以下、正書法が適用される例を挙げておきます。


正書法の例(単数形から複数形への変化)

книга  книги (発音
(本)

студентка  студентки (発音
(女学生)

пирожок  пирожки (発音
(ピロシキ)


【第8回】 形容詞(2)
【第6回】 形容詞(1)