2016年11月22日火曜日

【第13回】 動詞の現在形: е変化動詞

ロシア語の動詞は、現在形の人称変化のパターンによって、е変化動詞(または、第Ⅰ変化動詞)とи変化動詞(または、第Ⅱ変化動)の2種類に分類されます。ここでは、まずе変化動詞の現在形についてまとめます。

е変化動詞の現在形を作るには、不定形の語末からтьを取り除き、тьの代わりに、主語の人称と数(単数または複数の区別)に応じて、ю、ешь、ет、ем、ете、ютを語末にくっつけます。

現在形は状況によっては現在進行形の意味を表すこともあります。читать(読む)というе変化動詞について現在形の綴りを表にまとめておきます。

е変化動詞の現在形
    不定形
читать
主語とその人称
語幹 語尾
単数
 

複数
1       
я       
читаю
2
ты
читаешь
3
он ,оно, она
читает
1
мы
читаем
2
вы
читаете
3
они
читают


ロシア語の現在形では、主語と動詞の形は必ず1対1対応します。つまり動詞の語末の綴りを見ることによって主語を見なくても主語を特定することができます。このことからロシア語の現在形では主語が省略されることが多くなります

また、現在形になると、語末だけではなく語幹まで綴りが変化する動詞も例外的に存在します。例えば、頻出単語の хотеть(~したい、~を欲する)もそのような動詞の一つです。

主語/不定形
хотеть
я
хочу
ты
хочешь
он/он/оно
хочет
赤字部分が語幹

例文

例文で、е変化動詞の現在形の使用例を確認しておきましょう。

A: Что ты делаешь?(発音
何をしているのですか?

B: Читаю.(発音
読書です。

A: Что вы делаете? (発音
何をしているのですか?

B: Отдыхаю. (発音