2017年4月2日日曜日

【第25回】 и変化動詞(2)- 歯音変化

第13回で、ロシア語の動詞は、現在形の人称変化のパターンによって、е変化動詞(第Ⅰ変化動詞)とи変化動詞(第Ⅱ変化動詞)の2種類に分類されることを学びました。また、第19回では、и変化動詞現在形の人称変化について学びました。

и変化動詞現在形を人称変化させるには、主語の人称と単数・複数の区別に応じてю, ишь, ит, им, ите, ятを付け足せば良いのでした。 頻出のи変化動詞 говорить(話す)の人称変化をまとめた表を再掲しておきます。

я
 говорю
мы
 говорим
ты
 говоришь 
вы
 говорите
он 
 говорит
они
 говорят

さて、今回はи変化動詞現在形の人称変化の続きとして、歯音変化について学びます。

現在語幹が歯音 с、з、т、д で終わるи変化動詞は、 現在形1人称単数の場合のみ下図のような音の交替が起こります。

 語幹末   Яに続く形のみ 
с
ш
з
ж
т
ч/щ
д
ж
ст
щ

歯音変化では、1人称単数形以外では子音の交代は起こりません。現在語幹がдで終わる頻出のи変化動詞 видеть(見える、見る)の現在人称変化の様子を見てみましょう。赤太字が音の交換(ст → щ)が起こった部分、青字が語末です。

я
вижу
мы
видим
ты
видишь
вы
видите
он
видит
они
видят

例文

Прошу прощения.(発音
お許し下さい!


【第24回】 名詞格変化 ― 中性名詞
【第26回】 所有表現