2015年8月2日日曜日

【第4回】 存在文

「◯◯が△△にある(◯◯が△△に存在する)」という意味の文を存在文と呼びます。存在文には、(1)場所を表す副詞を用いる存在文、(2)「前置詞+名詞」の形を用いる存在文、の2通りがあります。今回は、(1)の場所を表す副詞を用いて作る存在文を学習します。

まず場所を表す基本的な3つの副詞を覚えましょう。

здесь  こにこ/ここで
там  そこに/そこで、あそこに/あそこで
дома  家に/家で

「ここに博物館があります」と言いたい時は、「ここに/ここで」 という意味の副詞 Здесьに、「博物館」  を表す名詞 музейを組み合わせて、

Здесь  музей. (発音

と言います。

「あそこに大学があります」と言いたい時は、「そこに/そこで、あそこに/あそこで」 を表す副詞   Тамに、「大学」という名詞 университетを組み合わせて、

Там  университет. (発音

と言い表します。домаについても同様に名詞と組み合わせて存在文を作ることができます。

語順を代えて、Университет  там. (発音) と言ってもほぼ同じ意味の文となります(ニュアンスの違いは生じる可能性があります)。 日本語でも語順を代えて「あそこに大学があります」を、「大学はあそこにあります」と言い換えることができますが、それと同じような感覚です。

場所を表す疑問詞 гдеを用いると、名詞が存在する場所を尋ねることができます。例えば「大学はどこにありますか?」と尋ねたい場合は、「Где университет?」とします。

疑問詞は疑問副詞とも呼ばれ、文法的には副詞の一種なので、他の副詞と同じ要領で名詞と組み合わせて文章を作ることができます。



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