複数形の原則
ロシア語名詞の複数形は男性名詞と女性名詞の場合、語末が-ы、という形になります。中性名詞の場合には、原則として語末が-аとなります。ただし、語末が-а(硬音)で終わる単数形の名詞を複数形にするには、-аを-ыで置き換えます。同様に、語末が-я(軟音)で終わる単数形の名詞を複数形にするには、-яを-иで置き換えます。
газета(新聞)とстанция(駅)という2つの単語について、具体例を見てみましょう。
газетаの場合、単数でも複数でも「газет」の部分は共通です。この変化しない共通の部分を「語幹」と呼びます。газетаは語末が-аで終わるので、複数形にするには、-аを-ыで置き換えます。したがって複数形はгазетыとなります。(発音)
同種の例: машина → машины 車 (発音)
станцияは、語末が-яで終わるので、複数形にするには、-яを-иで置き換えます。したがって複数形は、станцииとなります。(発音)
例外、その1
男性名詞の中には、複数形の語尾が規則的な-ыや-иではなく、-а、-я、-ьяなどに変化するものがが若干存在します。幾つか具体例を示します。
студент → студенты 「学生」 (発音)
例外、その2
単数形から複数形に変化すると、アクセント位置が変わる単語や、変化にともなって母音が脱落する場合などの、例外もあります。以下に具体例を示します。
стол→столы 食卓 (発音)
день→ дни 日 (母音脱落)
слóво →словá 単語 (発音)
例外、その3
語末が -а, -яで終わる男性名詞は、女性名詞と同じ変化をします。
【第6回】 形容詞(1)
【第4回】 存在文