2016年11月20日日曜日

【第12回】 曜日

「今日は何曜日ですか?」と問われて、「今日は○曜日です」と答える時には、曜日を表す名詞の主格で答えます。

一方、「◯曜日に」と表現したいときには、「前置詞 в +曜日の対格」の形で答えます。曜日を表す名詞も、格変化するとアクセント位置が変わる場合があるので、発音を繰り返し聴いてアクセント位置を覚えましょう。

以下、曜日を表す名詞と、「○曜日に」を意味する「前置詞 в +対格」の形を表にまとめておきます。

主格
в+対格
月曜日:понедельник
в понедельник
火曜日:вторник
во вторник
水曜日:среда
в среду
木曜日:четверг
в четверг
金曜日:пятница
в пятницу
土曜日:суббота
в субботу
日曜日:воскресенье
в воскресенье

火曜日、вторникの「前置詞 в +対格」の形は、вが重なると発音し辛いため、воという形に音便変化(発音の都合による変化)します。

例文

例文(AB間の対話文)で上記のルールを確認しましょう。

A: Какой сегодня день? (発音)
A: 今日は何曜日?

B: Сегодня вторник.(発音)
B: 今日は火曜日です。

A: Вы не знаете, когда отдыхают студенты?(発音)
A: 学生達がいつ休むか知りませんか?

B: В субботу и в воскресенье.(発音)
B: 土曜と日曜です。


【第13回】 動詞の現在形: е変化動詞
【第11回】 活動体と不活動体

2016年11月19日土曜日

【第11回】 活動体と不活動体

ロシア語の名詞は人や動物を表す「活動体名詞」と、それ以外の物を表す「不活動体名詞」の2種類に分けることができます。活動体名詞と不活動体名詞はそれぞれ異なった格変化を行います。具体的には、男性活動体名詞の対格は属格(生格)と同形で、不活動体名詞の対格は主格と同形となります。以下まとめておきます。


男性活動体名詞の対格 = 属格(生格)
男性不活動体名詞の対格 = 主格


活動体、不活動体の区別は、単数では男性名詞の場合にだけ発生します。女性名詞の単数形では、たとえ人や動物など動くものであっても不活動体名詞として格変化します(つまり、女性名詞の単数形では、活動体と不活動体の区別はない)。

例文

以下例文で、男性活動体名詞の対格が属格(生格)と同じ形になっていることを確認しましょう。また女性活動体名詞では、対格と属格(生格)の形が異なることを確認しましょう。

Я знáю его друга. (発音)
私は彼の友人を知っている。(対格)

имя друга. (発音)
友人の名前 (属格(生格))

Она читáет  журнáл. (発音)
彼女は雑誌を読んでいる。(対格)

Это журнáл. (発音)
これは雑誌だ。(主格)

Я знаю его сестру. (発音)
私は彼の妹を知っている。(対格)

Это его сестра. (発音)
こちらが彼の妹です。(主格)




【第12回】 曜日
【第10回】 硬変化型名詞の格変化

2015年11月19日木曜日

【第10回】 硬変化型名詞の格変化

ロシア語の名詞には、主格、属格(生格)、与格、対格、具格(造格)、前置詞格(前置格)と呼ばれる、6 つの格があります。語末の綴りが変化する(格変化)することで、それぞれの格を表します。

以下で見るように、ロシア語では格(語末の綴り)によって名詞の文法上の役割が決まります。この性質があるため、ロシア語は比較的語順に関する制約が少ない言語だと言われています。(例えば、英語では語順によって名詞の文法上の役割が定まるので語順に厳密な制限があります。)

格変化の型(パターン)は名詞の性と、語末が硬音か軟音かによって定まります。基本は硬変化型と軟変化型の2通りです。

ロシア語では、文法上、日本語の拗音(きゃきゅきょ、にゃにゅにょ等)に相当する音を『軟音』、それ以外を『硬音』と呼んで区別しています。

ここではまず、硬変化型の格変化を行う3つの単語、студент(学生、男性名詞)、окно(窓、中性名詞)、мама(ママ、女性名詞)について、格変化の様子を見てみましょう。


студент(学生、男性名詞)

主格
студент (役割:主語、意味:学生が)
 
対格
студента (役割:直接目的語、意味:学生を)

属格(生格)
студента (役割:帰属・属性、意味:学生の)
 
前置詞格(前置格)
студенте (役割:前置詞の後に名詞が置かれる時この型をとる)

与格
студенту (役割:間接目的語、意味:学生に)

具格(造格)
студентом (役割:道具・手段、意味:学生に)



окно(窓、中性名詞)

主格
окно (役割:主語、意味:窓が)
 
対格
окно (役割:直接目的語、意味:窓を)

属格(生格)
окна (役割:帰属・属性、意味:窓の)
 
前置詞格(前置格)
окне (役割:前置詞の後に名詞が置かれる時この型をとる)

与格
окну (役割:間接目的語、意味:窓に)

具格(造格)
окном (役割:道具・手段、意味:窓に)



мама(ママ、女性名詞)

主格
мама (役割:主語、意味:ママが)
 
対格
маму (役割:直接目的語、意味:ママを)

属格(生格)
мамы (役割:帰属・属性、意味:ママの)
 
前置詞格(前置格)
маме (役割:前置詞の後に名詞が置かれる時この型をとる)

与格
маме (役割:間接目的語、意味:ママに)

具格(造格)
мамой(мамою) (役割:道具・手段、意味:ママに)


ロシア語の名詞は、主格の綴りを代表形として用いますので、辞書などの見出しに使われる単語は主格です。


例文

格変化した名詞が実際の文の中でどのように使われているか例文で確認しましょう。

Это его сестра. (発音)
これが彼の妹だ。(主格)

Я знаю его сестру. (発音)
私は彼の妹を知っています。(対格)

машина его сестры. (発音)
彼の妹の車(属格(生格))

Она думает о его сестре. (発音)
彼女は彼の妹について考えている。(前置詞格(前置格))

Мы помогаем его сестре. (発音)
私たちは彼の妹を手伝います。(与格)

Она танцевала с его сестрой.  (発音)
彼女は彼の妹と踊りました。(具格(造格))



【第11回】 活動体と不活動体
【第9回】 過去形

2015年11月15日日曜日

【第9回】 過去形

ロシア語の動詞の時制には、過去形、現在形、未来形があります。今回は過去形を覚えましょう。

動詞の不定形(辞書に乗っている代表系)から過去形を作るには、まず不定形語末のтьを取り除きます。そして、主語が単数で、性が男性、中性、女性の場合、それぞれ-л、ло、ла、をтьの代わりにくっつけます。主語が複数の場合は性別の区別がなく、тьの代わりにлиをくっつけます。

過去形は状況によって過去進行形の意味「~していた」も表します。


過去形の文章を作る際に覚えて置くべき要点は以下の3つです。
  1. 動詞の過去形は主語の数と性に応じた形をとる(上記の赤字参照)。
  2. 主語がкто、чтоの場合、он、 оноと同様、それぞれ3人称単数の男性、3人称単数の中性として扱う。
  3. 過去形になるとアクセント位置が変わる動詞が存在する。アクセント移動に規則はなく個々に覚える必要がある。

以下、читать(読む)、делать(する)、быть(いる)の3つの動詞について過去形の綴を確認しましょう。

単数形(男性)
он (я, ты) читал
он (я, ты) делал
он (я, ты) был

単数形(女性)
она (я, ты) читала
она (я, ты) делала
она (я, ты) была

注: она と主語がа で終わるので、過去形もаで終わると覚えましょう。

単数形(中性)
оно читало
оно делало
оно было

注: оно と主語がоで終わるので、過去形もоで終わると覚えましょう。

複数形(3性とも共通)
они (мы, вы) читали
они (мы, вы) делали
они (мы, вы) были

注: они と主語がиで終わるので、過去形もиで終わると覚えましょう。

過去形の綴りを以下の表にまとめておきます。

主語/不定形
читать
делать
быть
単
数
形
男性
он, я, ты
она, я, ты
оно
читал   
делал
был
女性
читала
делала
была
中性
читало
делало
было
複数形(3性とも共通)
они, мы, вы
читали
делали
были
意味
読んでいた, 読んだ
した, していた
いた, あった

例文

以下、例文の中でどのように過去形の動詞がどのように使われているか確認しましょう。

Он делал домашнее задание.(発音)
(彼は宿題をしていた。)

Она делала домашнее задание.(発音)
(彼女は宿題をしていた。)

Они делали домашнее задание.(発音)
(彼らは宿題をしていた。)

Кто делал это домашнее задание?(発音)
(誰がこの宿題をしたんだ?)

Что случилось?(発音)
(何が起こったのですか?)

Она былá в Париже.(発音)
(彼女はパリにいた。)



【第10回】 硬変化型名詞の格変化
【第8回】 形容詞(2)

2015年10月28日水曜日

【第8回】 形容詞(2)

形容詞のうち語幹がг, к, хで終わるものと、語幹がж,ч, ш, щ で終わるものは、第7回で解説した正書法の規則が適用され、第6回(形容詞1)でみた通常の形容詞の語形変化とは若干異なる語形変化を行います。この場合の語形変化は、通常の形容詞の語形変化に対して、混合変化と呼ばれています。рýсск-ий(ロシアの)と、хорóш-ий(良い)という2つの形容詞について、混合変化の様子を見てみましょう。


単数形、男性形
語幹の最後(г, к, х): рýсск-ий язы́к(言語)
語幹の最後(ж,ч,ш,щ): хорóш-ий язы́к

単数形、女性形
語幹の最後(г, к, х): рýсск-ая газета(新聞)
語幹の最後(ж,ч,ш,щ): хорóш-ая газета

単数形、中性形
語幹の最後(г, к, х): рýсск-ое слово(単語)
語幹の最後(ж,ч,ш,щ): хорóш-ее слово

複数形
語幹の最後(г, к, х): рýсск-ие лю́ди(人々)
語幹の最後(ж,ч,ш,щ): хорóш-ие лю́ди


表にまとめると以下のようになります。

 語幹末尾の綴り
г, к, х
ж,ч,ш,щ
単数形
男性形
рýсск-ий
хорóш-ий
язы́к
女性形
рýсск-ая
хорóш-ая
газета
中性形
рýсск-ое
хорóш-ее
слово
複数形3性同じ
рýсск-ие
хорóш-ие
лю́ди
ロシアの
よい
言語 新聞 単語 人々


第6回で学んだ通常の形容詞の語形変化と比べてみましょう。

硬変化
軟変化
単数形
男性形
нóв-ый
послéдн-ий
дом  /автобус
女性形
нóв-ая
послéдн-яя
студентка
中性形
нóв-ое
послéдн-ее
слово
複数形3性同じ
нóв-ые
послéдн-ие
автобусы/ слова
新しい
最後の
家 バス 女子学生 語

語幹が г, к, хで終わる形容詞は硬変化型に近く、語幹が ж,ч,ш,щで終わるものは軟変化型に似ていることがわかります。

<<例文>>

以下の例文の中で、混合変化する形容詞がどのような形で使われているか発音とともに確認しましょう。

Русский язык очень красивый.(発音)
(ロシア語はとても美しい。)

Японский язык тоже очень красивый.(発音)
(日本語もとても美しい。)

Это новый русский студент. Он очень хороший.(発音)
(こちらはロシア人の新入生です.とても優秀です。)

Какая большая собака!(発音)
(なんて大きな犬でしょう!)

Спасибо. А какое красивое платье!(発音)
(ありがとう,ところでなんて素敵なドレスでしょう!)



【第9回】 過去形
【第7回】 正書法

2015年10月27日火曜日

【第7回】 正書法

ロシア語では、名詞、動詞、形容詞が語形変化しますが、その際、単語の綴りによって、正書法と呼ばれる特別の語形変化ルールが適用される場合があります。正書法とは次のようなルールです。

正書法:
г ,к, х, ж, ч, ш, щ の直後では、次のように語形変化する。
ы ⇒ и
я  ⇒ а
ю ⇒ у

  例えば、студентка(女子学生)という名刺の複数形は末尾が-а(硬音)ですから、通常の名詞の語形変化の規則ではыとなるはずですが(第5回参照)、аの直前にкが来ているので、正書法が適用され、ы ⇒ иの置き換えが行われます。したがって、студенткаの複数形はстуденткиとなります。以下、正書法が適用される例を挙げておきます。


正書法の例(単数形から複数形への変化)

книга ⇒ книги (発音)
(本)

студентка ⇒ студентки (発音)
(女学生)

пирожок ⇒ пирожки (発音)
(ピロシキ)


【第8回】 形容詞(2)
【第6回】 形容詞(1)

2015年10月26日月曜日

【第6回】 形容詞(1)

ロシア語における形容詞の用法には、「主語を説明する述語的用法」と、「より一般に名詞を説明する修飾語的用法」の2つがあります。

どちらの場合でも、形容詞は説明する名詞の性と数に呼応した語形をとります。間違った語形を用いると(例えば、男性名詞を説明するために女性形の形容詞を用いるなど)、文章として意味を成さなくなってしまうので注意が必要です。

形容詞は、説明する名詞の性(男性,女性,中性)と数(単数,複数)に対応する4つの形(語形)をもちます。

単数形の形容詞は、説明する名詞の性別によって男性形、女性形、中性形の3つに変化します。複数形の形容詞は、名詞の性別に関係なく常に同じ形となります。

ロシア語の辞書で形容詞を調べるとき、形容詞の見出し語(代表形)として用いられるのは『単数形の男性形』です。


<<形容詞の述語的用法>>
(以下の例文では、形容詞の語幹に相当する部分を黒で、説明する名刺の性と数によって変化する部分を赤字で示しています。)
述語的用法では、形容詞は名詞の後に置かれます。

単数形、男性形
Дом новый. (発音)
(家は新しい)

単数形、女性形
Машина новая. (発音)
(車は新しい)

単数形、中性形
Окно новое. (発音)
(窓は新しい)

複数形
Карандаши новые. (発音)
(鉛筆[複数形]は新しい)


<<形容詞の修飾語的用法>>
修飾語的用法では、形容詞は名詞の前に置かれます。

単数形、男性形
новый дом (発音)
(新しい家)

単数形、女性形
новая машина (発音)
(新しい車)

単数形、中性形
новое слово (発音)
(新しい単語)

複数形
новые слова (発音)
(新しい単語[複数形])

硬変化型と軟変化型

ロシア語の形容詞は、語尾の母音の硬軟により2つ型(硬変化型と軟変化型)に分類され、それぞれ異なった語形変化を行います。

例えば、новый(新しい)という単語は硬変化型、послéдний(最後の)は軟変化型です。以下にそれぞれの語形変化をまとめておきます。硬変化型のновыйと軟変化型のпослéднийでは、赤字部分が異なることを確認してください。


硬変化
軟変化
単数形
男性形
нóвый
послéдний
дом  /авто́бус
女性形
нóвая
послéдняя
студентка
中性形
нóвое
послéднее
слово
複数形3性同じ
нóвые
послéдние
автобусы/ слова
新しい
最後の
家 バス 女子学生 語




【第7回】 正書法
【第5回】 複数形